VPNの設定方法(初心者向け)――スマートフォン・PCへの入れ方
VPNの設定は「アプリを入れて接続を押す」が基本です。iPhone・Android・Windows・Mac の4パターン別に、5分で終わる初期設定の手順と、初回でつまずきやすいポイントの回避法を編集部が解説します。
監修: VPN選び.jp 編集部
「VPNって難しそう」――この記事を開いていただいたということは、ちょうど今そんな気持ちかもしれません。実のところ、いまの主要なVPNは、設定というほどの設定がもう要りません。スマホでLINEを入れて初期設定するのと、難易度はほぼ同じです。
それでも、はじめての画面遷移はちょっと不安なものですよね。この記事では、iPhone・Android・Windows・Mac の4パターンを、それぞれ独立した手順としてまとめました。お使いの端末のセクションを見ていただければ、5分以内に通信が暗号化された状態に持っていけます。
VPNの「設定」って、結局なにをするのか
先に結論だけ言っておくと、いまどきのVPNは次の3工程で終わります。
- 契約(VPNのサイトで申し込み、メールアドレスとパスワードを決める)
- アプリを入れる(App Store / Google Play / 公式サイト)
- アプリでログインして「接続」を押す
この3工程は、iPhoneでもAndroidでもPCでも、基本的に同じです。だから、もし家族のスマホ・自分のスマホ・仕事用PCの3台に入れる場合でも、覚えることはほぼ一度きりです。
なお、よく検索で出てくる「Windowsの設定 → ネットワーク → VPN」からの手動構成は、企業の社内VPNや、サーバーを自分で立てている人向けの方法です。市販の有料VPNサービスを使う限り、その画面は触らなくて大丈夫です。アプリが裏で全部やってくれます。
iPhone でVPNを設定する手順
App Store で対象のVPNアプリを入れて、ログインして接続――これが基本ですが、一か所だけ初回ならではの確認画面があるので、そこだけ補足します。
1. App Store でVPNアプリを入れる
ホーム画面の App Store を開き、画面下の「検索」から契約したVPNサービス名(例:NordVPN、ExpressVPN、Surfshark など)を検索して「入手」をタップします。Face ID または Apple ID のパスワードでインストールが進みます。
2. アプリを起動し、契約時のメールアドレス/パスワードでログイン
インストールしたアプリを開いて「ログイン」または「Sign In」を選び、契約のときに登録したメールアドレスとパスワードを入れます。サービスによっては、ここで「2段階認証コード」のメールが届くので、それを入力すればOKです。
3. 「VPN構成を追加します」の許可ダイアログでOKを押す
初回接続のとき、iOSから「"〇〇〇" がVPN構成を追加しようとしています」というダイアログが出ます。これは正常な動作で、許可してかまいません(Face ID または端末パスコードを求められます)。許可しないと、そもそも通信を切り替えられないので、ここは必ず「許可」を選びます。
4. 「クイック接続」または「接続」ボタンをタップ
アプリのトップに大きな丸ボタンや「Connect」「クイック接続」というUIがあります。これを1回押せば、もう繋がっています。ステータスバーに小さな「VPN」マークが出ているはずです。
5. (任意)「常時ON」と「起動時に自動接続」をONにしておく
設定画面に「Always-on」「自動接続」「On-demand」のような項目があります。これを有効にしておくと、iPhoneを再起動したあともVPNが自動でかかるので、ON/OFFを意識せずに済みます。常時ONの考え方については、VPNは常時ONにすべき? もあわせて読んでみてください。
Android でVPNを設定する手順
Androidは端末メーカーによって少しずつUIが違いますが、流れはiPhoneと同じです。
1. Google Play ストアでアプリを入れる
Google Play を開き、契約したVPN名で検索して「インストール」をタップします。
2. アプリを開いてログイン
iPhoneと同じく、契約時のメールアドレスとパスワードを入れます。
3. 「VPN接続のリクエスト」を許可
初回接続時に「〇〇〇 は VPN 接続を設定しようとしています」というシステムダイアログが出ます。これも許可してOKです。
4. 接続ボタンをタップ
これで通信は暗号化されています。通知領域に鍵マークまたは「VPN」表記が出ているはずです。
5. 自動接続を有効にしておく
設定の中に「自動接続」「Wi-Fi接続時にON」「常時接続」のような項目があるので、ONにしておくとラクです。とくに公衆Wi-Fiに繋いだ瞬間だけ自動でVPNを起動する設定は、外出が多い人ほど恩恵が大きいです。
Windows でVPNを設定する手順
Windowsの場合、Microsoft Store からではなく、VPN公式サイトのインストーラを使うのが標準 です。Microsoft Store版は機能が一部削られていることがあります。
1. 公式サイトからインストーラをダウンロード
契約したVPNサービスの公式サイトにログインし、ダッシュボードの「ダウンロード」または「アプリ」セクションから Windows 版をダウンロードします。.exe ファイル(あるいは .msi)が落ちてきます。
2. インストーラを実行(管理者権限)
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が出たら「はい」を選びます。インストールは1〜2分で終わります。
3. アプリを起動してログイン
インストール後にデスクトップショートカットが出るので、そこから起動してログインします。
4. 接続ボタンをクリック
これで終わりです。タスクトレイ(時計の左)にVPNのアイコンが現れ、緑のチェックや「Connected」の表記になれば成功です。
5. 「Windows起動時に自動接続」をオンにしておく
各VPNアプリの設定に「Launch at startup」「自動起動」のスイッチがあります。これを有効にすると、PCを立ち上げた直後からVPNがかかる状態になります。
Mac でVPNを設定する手順
Mac版もWindows版と流れは似ています。公式サイトからインストーラを取るのがおすすめです(Mac App Store版もありますが、機能制限される場合があります)。
1. 公式サイトからインストーラをダウンロード
.dmg ファイルをダウンロードして開きます。
2. アプリをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップ
.dmgを開くと、アプリアイコンを「Applications」フォルダにドラッグするウィンドウが現れます。ドロップでインストール完了です。
3. Launchpad または Applications からアプリを起動
初回起動時、「"〇〇〇" は Apple によって悪意のないことが確認できません」というGatekeeperの警告が出ることがあります。その場合は「システム設定 → プライバシーとセキュリティ」から「このまま開く」を選びます(または「キャンセル → システム設定で許可」のフローを取る)。
4. ログインして「許可」ダイアログでOK
iPhoneと同じく、初回接続時にmacOSが「VPN構成を追加します」と確認してくるので、許可します。Touch ID または管理者パスワードを求められます。
5. クイック接続
これで完了です。メニューバーにVPNステータスが表示されます。
つまずきやすいポイントと回避法
ここまで読んでいただいて、「自分の機種だとちょっと違う気がする」と感じることもあると思います。よく聞くつまずきポイントを先回りで補足しておきます。
iPhoneでログイン画面が真っ白のまま動かない 通信が不安定な場所だとログイン処理に失敗することがあります。Wi-Fiを一度切ってモバイルデータ通信のみで開く、または逆を試すと通ることが多いです。
Androidで「VPNプロファイルがすでにあります」と言われる 過去に別のVPNを使っていた場合の残骸です。設定アプリの「VPN」一覧から古いプロファイルを削除すれば進めます。
Windowsで「ドライバのインストールが必要」と出る これは正常です。VPNが仮想ネットワークアダプタを作るために必要なドライバなので、許可してかまいません。
Macで初回接続のたびにパスワードを求められる セキュリティ仕様です。キーチェーンに保存する選択肢が出たら、保存しておくと次回から省略されます。
そもそも接続できない、すぐ切れる 近いサーバーに切り替える、プロトコルを軽量系(WireGuard / NordLynx / Lightway)に変える、で大半は解決します。詳しい原因切り分けはVPNの速度が遅いときの対処法にまとめています。
設定が終わったら、ここまでやっておくと安心
設定そのものは「接続を押す」だけで終わるんですが、せっかくなので、初日に済ませておくと後がラクな項目を3つだけ挙げておきます。
ひとつめは 複数デバイスへの導入。主要な有料VPNは1契約で5〜10台に同時接続できます。スマホだけVPN・PCは素通しだと、結局PCの通信は守られません。家族で使うなら、家族分の端末にも入れておきます。
ふたつめは 自動接続のON。先ほど各セクションで触れた「常時ON」「起動時に自動接続」を有効にしておくと、判断や操作の手間がなくなります。「使うときだけON」は思った以上に穴が多いので、自動でかかる状態を作るのが安全側です(詳しくは「使うときだけON」では守れない理由)。
みっつめは 不要な無料VPNや残骸の削除。これ、意外と多いです。以前試した無料VPNや、機種変更前の有料VPNのプロファイルが残っていると、新しいVPNと競合して動作が不安定になります。設定アプリのVPN一覧を一度きれいにしておくと、設定ミスでつまずく確率がぐっと下がります(無料VPN自体のリスクは無料VPNは危険?にまとめてあります)。
ここまでの手順で困ったときは、ほとんどの主要VPNがチャット形式の日本語サポートを24時間提供しています。「契約したのに繋がらない」のような相談には、向こうから具体的なログ提出を案内してくれます。アフィリエイトや広告と違って、サポートの実力は契約後にしか分からない部分ですが、初心者ほど効いてくる差です。VPN選びの観点としてサポートの質を見たい方は、VPNの選び方5つのポイントも参考にしてみてください。
VPNを使い始めるまでの基本5ステップ 所要時間の目安:約5分
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1
VPNサービスを契約してアカウントを作る
VPN公式サイトでプランを選び、メールアドレスとパスワードを登録して支払いを済ませます。
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2
使う端末にアプリをインストールする
iPhone は App Store、Android は Google Play、Windows / Mac は公式サイトのインストーラからアプリを入れます。
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3
アプリを開き、契約時の情報でログイン
登録メールとパスワードを入力。2段階認証が設定されている場合は届いたコードも入れます。
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4
初回の「VPN構成を許可」ダイアログで許可する
iOS・macOS・Android の初回接続時に出るシステムダイアログを許可。これがないと通信を切替できません。
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5
クイック接続ボタンを押し、自動接続をONにしておく
1回押せば暗号化通信が始まります。あわせて「起動時に自動接続」「常時ON」を有効にしておくと、毎回ONにする手間がなくなります。
よくある質問
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- Q アプリ版と、OS設定からの手動構成、どちらがいいですか? ▼
- Q VPNはスマホとPCの両方に入れられますか? ▼
- Q アプリを削除すれば解約になりますか? ▼
- Q 設定後、ちゃんとVPNが効いているか確認する方法は? ▼